自称ミュージシャンと何ら変わりない

おふろdeアフロを始めることになって3年半。
林Pから「お風呂の中ってヒマだから、何かイベントやってくださいよ」と言われたのがきっかけで、なんだかんだ続いている。

そもそも、やりたいと思って始めたことではないし、目標も何もなかったので、ただお仕事として淡々と続けている時期もあった。

お金をもらって演奏しているのだから一応「プロミュージシャン」だと言えるけど、お客からすれば、メディアで見たことない僕らは、いわゆる「自称ミュージシャン」と何ら変わりない。

ミュージシャンの商品価値は、ステージの質だけじゃない

全く無名な僕らを、ずっと使っていただけることは本当にありがたい。
続けてきたおかげで、ステージの質は少しずつ上がってると思う。

でも、ステージの質とは違う形で、僕らの商品価値を高めることで、今まで使ってくれているお店に恩返ししたいと思うようになった。

OFR48の活動を見ていると「テレビで見たことある」かどうかで、初見のお客さんから見た「ありがたみ」が全然違うというのをひしひしと感じた。
だから、今年はメディアに出ることを目標に二人で活動している。

もっとステージの質を上げろ、という話は置いといて(笑)

広島では、おかげさまで、いくつかのメディアに出させてもらったので、今度は東京。
そこで、メディアの注目度の高い「銭湯」に協力してもらってイベントを立ち上げた。

お風呂でライブを楽しむ足立区の「銭湯の日」-エキサイトニュース

このたび、10月10日に開催する足立区浴場組合さんとの取り組みは、これから1年間続く、プロジェクトの第一歩です。
1年間の活動で、メディア向けのネタを提供していく予定。

それで、テレビか何かで紹介されれば、今までアフロを使ってくれてたお店の人やお客さんも喜んでくれるかな。
と、そんなモチベーションでやっている。

「楽しい」とか「好き」とかじゃない

僕はアーティスト(=芸術家)ではないし、内から湧き出る衝動や感情は無いので、音楽を、自己表現の手段とか、自己実現の手段だとは考えていない。

僕にとって音楽は、自分が今まで培ったもので、人の役に立つためだったり、人に喜んでもらうための手段であり、それで相応の報酬をいただくための手段。

よく「楽しそうで良いね」とか、「好きなことが出来て羨ましい」などと言われるけど、正直な所「楽しい」とか「好き」とか、そういう感情はほとんど生まれない。だって演奏も、創作も、練習も、しんどいことの方が多いから。

スポーツ選手が「楽しみながらプレーする」なんて言うけど、それは、辛くて苦しいことだからこそ「楽しもう」と言い聞かせながらプレーすることで、うまく脱力できて、良いパフォーマンスが生まれるということだと思う。

音楽もしんどいことばかりだけど、でも、頑張って楽しみながらプレーしている。

ミュージシャンも、作家も、デザイナーも、芸人も、漫画家も、ほとんどの人が同じことを感じてると思う。

自分は副業だから、そこまで必死じゃないけど、音楽だけで食べてる人には本当に頭が上がらない。

残念ながら僕には、メジャーの世界でバリバリやっていくほどの才能は無いけど、それなりに面白いものを作れる個性は持っているつもりなので、ご縁のある人に「役立てて」もらえるよう、もうちょっと頑張ろうと思う。