上海日記 2日目~3日目
上海に行ったことのある人には当たり前のことでも、自分にとっては全てが新鮮だったから、
知ったこと、感じたことを、とりあえず書き連ねてみる。

2日目は、上海でテニススクールを経営している友人のバーベキューに参加させてもらった。
日本人駐在員の人たちを中心に、10名ほどが集まって、昼間からたらふく喰って、ひたすら飲んで。

初めての上海滞在でバーベキューって・・・

でも、主催してくれた友達にはとても感謝。

ありとあらゆる業種の人達と出会った。

日本では交流の無い企業同士も積極的に情報交換してるという、駐在員コミュニティの異業種交流会的な感覚は、とても楽しそうだった。

上海だけで10万人の日本人が住んでいて、現地の人と比べるとお金を持ってるから、それだけでも1つのマーケットになっている。
飲食店をはじめとした日本人向けのビジネスも盛んだ。

日本人向けフリーペーパーもたくさん出ていて、みんなそこから情報を得ているらしい。

日本人の多い地域に住んでいれば、中国語をほとんど話せなくても、十分生活はできるみたい。

ところで、上海に着いて気になってたのは、
大学で(ちょっとだけ)習った北京語と、上海で聞く北京語が、微妙に発音が違うこと。
あまり巻き舌にしない上海なまりは、日本人にも話しやすい。
しかも、上海の人にとってはこの発音が都会的でかっこいいという感覚らしい。

今回の旅行は、上海の消費や生活の様子を観察する。という目的なので
一般の観光客とも、ビジネスマンとも違う感じで、
主に地下鉄で移動して、広告や人の様子を見たり、商業施設を見たり
観光地でも無いところをブラブラ歩いたりした。

一人で歩くときに通訳を雇わなかったので、かなりムダも多かったし、見たいものを全部見れなかった。
もし、次回行く機会があったら、絶対に通訳さんを雇わないと。

上海の全体的な印象は、キレイな大都会。

街にはゴミひとつ落ちてないし、地下鉄に乗る人も、思っていたより秩序がある。
意外に車内は静かで、電話で喋ってる人も少ないし、着信音を鳴らしたら睨まれる感じ。
また、セブンイレブンやファミマは、床もピカピカだし、店員の挨拶も爽やか。

とはいえ、もちろん、交通マナーは悪いし、
ちょっと中心部を離れると、まだまだ貧しい生活感が漂ってる。

急激に成長している上海のマーケットは、まだ成長の余力を感じる部分も多いけど
高級デパートやコンビニなど、客の入りを見る限り、そろそろ過剰なんじゃないかと感じる部分も見受けられた。

貧富の差が激しいので、下層の人たちの生活レベルが上がれば、市場が成長する可能性はいっぱいあるけど、物価の上昇に対して収入の上昇が追いついていない人たちもいるみたいだし、いつバブルがはじけてもおかしくない状況なんじゃないかな。

何をやっても儲けられるような時代は、もう終わってる気がする。

中国全土のエリートたちが上海マネーを狙って集結しているらしいから
そういう人たちの叡智を集めれば、単純にバブル崩壊とはいかないだろうけど、
伸びる業界・縮小する業界の見極めが今後は重要になってくるんだろう。

兎にも角にも、バブルを経験したことのない僕にとっては、上海のアゲアゲな雰囲気は、とても新鮮だった。
高層ビルやド派手なライトアップ、そしてなにより街の雰囲気が活気に満ちている。

ビジネスマンとして、やる気を掻き立てられて、いい刺激になったことには違いない。

けど、自分はまだ日本でやらなきゃいけないことが山のようにあるから、海外に出るのはまだ先だな。