解散したバンドのライブは聞けないんだよな…

平成狸合戦ぽんぽこをテレビで見て、当時大好きだった上々颱風を思い出した。
21年前は大学生。
CDを買うお金はなく、レンタルCDをハイポジテープにダビングして、それをPanasonicのポータブルカセットプレイヤーで聴きまくる、という音楽生活。
もちろんライブに行くお金も無い。
そんな中、広島アジア大会の会場で無料ライブがあると知り、原付スクーターを飛ばして行った。
初めて見るキラキラしたステージに涙が出そうになり、初めて聴く生演奏の振動に全身が震えるほど感動した。
その後、社会人になってお金も自由に使えるようになったのに、なぜか上々颱風を聴くことはなくなってた。
そして2年前、リーダー紅龍さんの体調不良による無期限活動休止のニュースを見て、今までライブに行かなかったことを心から悔やんだ。
もう、あのライブに触れることはできない。
もう、あの空気を感じることはできない。
手に入らなくなった時に、初めてその大切さに気づいた。
バンドがなくなったら、同じライブは出来ないんだよね。
音源や映像は複製できるけど、空気や空間は複製できない。
あたりまえだけど悲しいな。
上々颱風とレベルは違えど、OMU☆CHAが活動休止する時、惜しんでくれた人はたくさんいた。
でも、あのライブを演ることは、たぶん無いと思う。
同じライブは出来ないなら、今も音楽を続けてる以上、OMU☆CHAよりもっと面白いライブを作らなきゃいけないと思ってる。
そろそろ追い越せると思う。
3年以上かかってるけどね。